5G における洗浄の必要性
なぜフラックス洗浄は必要か?
前回は、5Gにまつわる技術課題の解決策をご紹介させていただきました。
スプレー方式と水系洗浄剤を用いた洗浄を推奨しましたが、コーティングを行えば洗浄する必要はないのではないか?という疑問が出てきました。
上記を踏まえた上で、フラックス残渣をなぜ洗浄しなくてはいけないのか?についてお伝えいたします。
技術資料「5Gにおけるフラックス洗浄の課題」にも詳細を記載しておりますので、参考にご覧ください。
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5Gにおける洗浄の必要性とは?

ゼストロン担当者
前回は、5G技術課題の解決策として、スプレー方式×水系洗浄剤をご紹介させていただきました。

5G開発企業
ですが、コーティングしてしまえば、洗浄しなくても問題ないと思うのですが…

そうですよね…
しかし、洗浄せずコーティングしてしまうと、問題が起こるケースがあります。
フラックス洗浄せず
コーティングする場合の隠れたリスク
➊コーティングの密着不良
残渣があると表面が均一ではないので、密着しにくくなる
コーティング中の有機溶剤や熱の影響で、残渣が不安定化する可能性あり
➋結露の発生
5Gは電流値が大きく、熱が発生し結露が起きやすい
結露やワークの発熱により、残渣が不安定化する可能性もあり
➌マイグレーションの促進
5Gのワークは、バンプ形成が高密度のため、フラックス残渣に含まれるイオンがマイグレーションを助長する
❹ショート
最悪の場合、ショートが起きる可能性あり
※上記はイメージです

最悪の場合、ショートしてしまうのですね…
知らなかったです…

意外と知られていないと思います。
コーティング内のフラックス残渣による不具合の発生は、いつ起きるか予測できない自然災害と似ています。
南海トラフ地震のような自然災害はいつ発生するか、いかなる方法をもっても、予測することが難しいですが、
今回ご紹介したような不具合は、洗浄することで発生する確率を限りなくゼロに近づけることができます。

洗浄が大事ということが良く分かりました。

洗浄で何かお困りの際は、ぜひゼストロンへご相談ください。
おすすめ資料「5G運用を迎えて パワーデバイスの進化と課題」
- 5Gにおけるフラックス洗浄のトレンド
- 5G下で求められるパワー半導体の姿
- 昨今のフラックス洗浄の課題
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洗浄から清浄度分析までワンストップで
洗浄を検討するにあたって、洗浄剤だけでは完結しません。
弊社は洗浄剤メーカーではありますが、ワークに適した洗浄方式を選択するこ と、そして洗浄後の分析も重要と考えています。
そのため、洗浄剤のご提案だけでなく、洗浄方式の選定、清浄度分析もサポー トさせていただきます。