5G にまつわる技術課題例<解決編>

前回は、 5G ににまつわる技術課題例をご紹介させていただきました。
本ページでは、実際にその課題をどう解決するのか、解決策の一例をお伝えいたします。
技術資料「5Gにおけるフラックス洗浄の課題」にも詳細を記載しておりますので、参考にご覧ください。

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ゼストロン担当者

前回は、5G関連のワークの中には洗浄しないと、不具合を起こすケースがあることが分かりました。

5G開発企業

早速、気になるその解決策を教えてください!

やはり実装後に「洗浄」することです。
では、「どう洗浄するか」ですが、5Gのワークの場合気を付けるべきポイントがあります。

微細な構造 部品へのアタック
・基板と部品の間が狭い
・ワークが高密度
・部品が微細なため、接合面積が極小
・固有振動数への影響


などの点を考慮し、洗浄方式を選択することが必要です。

▼5G関連ワークにおける洗浄方式比較

  スプレー 超音波 噴流
 
微細な
構造
隙間から液を流入させることが可能 キャビテーションと振動により、微細な部分にも届く よどみが発生しやすく、細部までの洗浄が困難
部品へのアタック 部品へアタックしないよう物理力の調整が容易

超音波により、ダメージをうける部品がある場合は使用不可

接合面積が極小のため、振動の影響を受け、接合点が弱くなってしまう可能性あり

物理力が小さいので、部品へのアタックは軽微

※上記は一例です。実際の結果と異なる場合があります。

 

製品にアタックしないよう気を付けながら、
残渣をしっかり洗浄できるスプレー方式が向いているのですね。
しかし、ちゃんと隙間に液が入っていくものでしょうか…?

その点について、よく問い合わせをいただきます。
では、実際のスプレー方式の洗浄の様子が分かる動画をご覧ください!

思ったより水圧が強いですね!納得です!
そうなると洗浄剤はどの種類が良いでしょうか?

有機溶剤は安全面の観点から使用するのは難しいので、水系洗浄剤が適切です。
また、スプレー方式は、角度・流量調整が必要となりますが、
部品が微細かつ高密度な5G関連ワークに向いています。

なるほど!
では、【スプレー方式×水系洗浄剤】
5Gのワーク洗浄にはベストということですね!

念のためお伝えすると…ご紹介した方法はあくまで一例です。
お客様のワークによって最適な洗浄方法は変わるので、弊社では、
最適な【洗浄剤×洗浄方式】の組み合わせを見つけるため、
洗浄テストを実施することをおすすめしております。

ちなみに、コーティングしてしまえば、
洗浄しなくても問題ないとは思うのですが…




次回は、なぜ洗浄しなくてはいけないのか?お伝えします!


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洗浄から清浄度分析までワンストップで

洗浄を検討するにあたって、洗浄剤だけでは完結しません。

弊社は洗浄剤メーカーではありますが、ワークに適した洗浄方式を選択するこ と、そして洗浄後の分析も重要と考えています。

そのため、洗浄剤のご提案だけでなく、洗浄方式の選定、清浄度分析もサポー トさせていただきます。

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