洗浄工程の継続的な管理|清浄度分析
保有していた分析装置の老朽化に伴い、継続的な外部分析委託を検討。洗浄工程ごとの残渣確認にあたり、IPC規格に準拠したイオンコンタミ分析(IPC-TM-650 2.3.25)を実施した事例です。
ご相談内容(背景)とご要望
- 保有している分析装置が老朽化していることから、精度に懸念があるため外部依頼を検討している
- 洗浄条件ごとの清浄度を測定し、その後、年1回程度継続的に清浄度を確認したい
分析結果
①お客様が保有している装置の清浄度測定精度の確認
| 条件 | 洗浄前 | 洗浄後 | ||
|---|---|---|---|---|
| 測定装置 | ゼストロン装置 | お客様装置 | ゼストロン装置 | お客様装置 |
| 単位面積当たりのコンタミネーション量(μg NaCl eq. / cm2) ※装置によって測定単位が異なるため、単位を統一して表示しています。 |
268.538 | 0.0465 | 0.035 | 0.0155 |
- 装置によって測定値が異なるため、測定値の基準はお客様と当社で相談のうえ設定
- お客様保有装置と当社装置のいずれにおいても、洗浄後にイオン量が低減する同様の傾向を確認
- 一方で、測定値や洗浄前後の変化量には装置間で差が見られた
- 装置の老朽化によりメンテナンスも困難であったことから、今後の清浄度評価には当社装置による分析結果を活用
②洗浄工程ごとの清浄度を比較
| 条件 | 結果一覧 | |
|---|---|---|
| 測定
※試験した洗浄条件のうち、2条件を抜粋 |
洗浄条件① | 洗浄条件② |
| 単位面積当たりのコンタミネーション量 (μg NaCl eq. / cm2) |
0.359 | 0.001 |
|分析結果の活用
- 洗浄条件ごとの清浄度を比較し、洗浄条件選定の判断材料として活用
- 定期的な清浄度確認により、洗浄工程の状態を継続的に把握
- 自社装置と外部分析による測定結果を比較し、今後の清浄度評価方法を検討
|自社で分析装置購入vs分析を外部依頼した場合のメリット・デメリット
分析装置の購入と外部依頼には、それぞれメリット・デメリットがあります。分析頻度や必要な納期、社内での運用体制などを踏まえて検討することが重要です。
分析装置を購入する場合、本体価格に加え、メンテナンス費用や消耗品費、さらに測定を担当する人員やデータを解釈できる人員の確保など、想定以上にコストがかかるケースがあります。
年1回程度の測定頻度を前提に5年スパンで試算すると、外部委託の方がコストを6割程度カットできるケースもあります。
一方で、
- 分析頻度が高くなる場合(目安:年10回以上)
- 緊急時に社内で即時対応したい場合
- 特殊規格(ROSEテストなど)で対応可能な外部機関が限られる場合
には、装置購入や体制整備のメリットが相対的に大きくなる点も考慮が必要です。
| 新規で装置を購入 | 分析を外部依頼 | |
|---|---|---|
| 初期費用 |
|
◎ 負担なし |
| 維持・管理費 | △ 校正・保守・消耗品・固定資産税などの費用が継続的に発生 | ◎ 負担なし |
| 運用負担 | △ 測定・装置管理を行う人員が必要 | ◎ 装置管理の負担が少ない |
| 分析費用 |
|
○ 必要なときに依頼費用が発生 |
| 分析条件・追加測定の自由度 | ◎ 必要なときに社内で測定可能 | ○ 依頼先の対応範囲による |
| スピード | ◎ 必要なときに社内で測定可能 | ○ 依頼先の納期による |
| 結果の解釈・活用 | △ 分析結果を理解・判断するための知識や経験が必要 | △データ提供が基本。解釈や相談対応の範囲は依頼先による ➢ゼストロンではサポート可能 |
ゼストロンでは、フラックス洗浄剤メーカーとして培ってきた知見を活かし、分析結果のデータ提供だけでなく、分析手法・測定方法等のご相談や、ご要望に応じて結果から考えられる要因の整理や追加分析、洗浄工程の検討などもサポートします。
分析内容がまだ固まっていなくても問題ありません。
現状のお困りごとや気になっている点をもとに、適した分析方法や進め方をご提案します。
「何が付着しているか分からない」「原因をどこから調べればよいか分からない」といった段階でも、お気軽にご相談ください。
まずはご相談ください
ゼストロンはお客様のお悩み・課題に対して最適な処方箋をお出しいたします。
そして95%以上のお客様が弊社の提案内容(技術的な解決策・手厚いサポート)にご満足いただいております。
その他、洗浄に関してお悩み・課題をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。